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2010年05月29日

口蹄疫:絆メッセージ

5月27日付の宮崎日日新聞の『絆メッセージ』です。
皆さんの様々な思いがつづられています。
それだけ今回の口蹄疫が皆さんの生活に与えた影響が大きいのだと思います。

先日、遠く離れた海の向こうのオーストラリアに住んでいる知人の方からメールを頂き、心配して下さってました。
皆さん一人ひとりの思いはそれぞれだと思います。
TFCとしてもこのブログを通して、できるだけ多くの皆さんに、いろんな方々の思いを伝えていけたらと思います。


以下、宮崎日日新聞5月27日付記事より転載

知らなかったこと恥ずかしい

 死んだ子豚の写真は、現状を知らない三股に住む私にはかなりショッキングで、知らなかったことに恥ずかしささえ感じました。子どもにも見せました。それからは人ごとに感じることはなくなりました。鹿児島の夫の実家も牛がいます。今年もイタリアンの刈り込みが終わりました。口蹄疫が広がれば、この牛たちも今年のイタリアンの味を知らずに死んでいきます。とても悲しいことです=三股町、主婦(39)


天国の夫も悲しみ

 5年前に亡くなった夫は、高鍋農高で畜産を教え、ラグビー部を立ち上げ、寮では父親役の舎監長でした。今回、被害に遭った方の中にも夫の教え子たちがたくさんいます。大切に育てた牛や豚を失う気持ちを思うと、天国の夫ともども何とも言いようのない悲しみ、悔しさでいっぱいです。皆さんはつらい毎日の中で精いっぱい働いてこられたと思います。まだまだつらい日々が続くと思いますが、負けないでください。大勢の人が応援していることを忘れないでください=高鍋町、主婦(72)


悲しくても前進んで

 知った当初から人ごとではない、と思い応援してきました。そう思ったのは、隣県の松坂牛も関連しているからです。宮崎牛は、東国原知事が今まで一押しの一級品として一生懸命セールスをしてきた大切な宮崎の財産です。風評被害で売り上げが落ち、また無神経な根拠のない非難、中傷を受ける畜産業の方々は悲観されていることだと思います。しかし、この瞬間にも皆さんを支援しようとする動きが起きています。ですから、宮崎の皆さま、希望を失わないで、悲しくても前に進んでください。全国が応援しています=名古屋市、フリーライター(28)


頭下がる思い

 道路で徐行し消毒マットを通るとき、頭が下がる思いです。私の飼い犬は何者かにスプレーで目を虐待されました。今はまったく見えません。「あなたをこうした人に天罰を与えなさい」といつも言っています。でも畜産農家の方々はその気持ちをどこにぶつけていいのか、悔しい思いでしょう。苦しい思いでしょう。どうか早く明るい光が、希望が見られますようにと祈るばかりです=新富町、調理員(57)


胸締め付けられる

 「『私、大学辞めようか』。福岡県内の大学に入学したばかりの娘が口蹄疫発生を心配して―」「廃業を考えるほど追い込まれている」という黒豚飼育農家の記事を読みました。これから進学するであろう2人の息子のことを思い、私自身も両親に福岡県の大学に出してもらったこともあって、胸が締め付けられる思いでした。先が見えない中、気持ちが折れるのが一番怖いです。応援している人がいることを伝えたいです=宮崎市、薬剤師(41)


学校で募金行う

 私の祖母の家にも牛がたくさんいて、今まで元気だった祖母たちは、口蹄疫のニュースを知った途端、元気がなくなってしまいました。そこで私が通っている学校で募金活動をすることにしました。一人一人の努力が多くの方を助けられるのならば、どんなささいな事でも積極的にしていきたいと思います。みんなで乗り越えていきましょう=都農町、専門学生(19)


支援金出し合おう

 非常事態宣言が出され、感染拡大防止のためワクチン接種による殺処分が行われています。畜産農家の悲惨さは目に余るもので断腸の思いがします。早期終息のため、やむを得ない措置と思いますが、頑張ってください。同じ町に住む一人として「今、何ができるか!」。畜産の町のプライドの火を消さないために、ブランドの食肉のお世話になったことに感謝して、再起の手伝いとして支援金を出し合いましょう。そして、畜産農家の皆さん、戦後の苦しみの開拓精神を発揮して一日も早く立ち直ってください=川南町、無職(77)


重い決断かみしめよう

 ワクチン接種が始まりました。心血を注いでわが子のように育てた牛、豚に死の宣告をすることになります。同じ畜産農家として、心情を察すると涙が止まりません。自分のためではなく、宮崎の畜産ひいては日本の畜産のための重い決断であることを、私たちはかみしめるべきです。殺処分される牛、豚を持つ農家の人たちの分も私たちが頑張り、また一緒に笑って牛、豚の話ができることを願っています=日南市、養豚農家(58)


悲痛な思いまざまざと

 現地の方々の悲痛な思いがまざまざと想像でき、政府の具体的な対応の遅さに憤りを覚えております。関東圏にはいまだに事態の重さに実感がわいていない人が多いのかもしれませんが、私の周囲には真摯(しんし)に受け止め、私と同じような感情を抱いている人が少なからずおります。われわれにできることといえば寄付や署名活動程度かもしれませんが、そういった小さな活動の積み重ねが大きな力となって一助になればと思ってやみません。矢面に立っていらっしゃる東国原知事をはじめ関係者の皆さま方にとってはつらく苦しい時期だと思いますが、あきらめずに頑張ってください=茨城県つくば市、大学院生(25)


“対岸の火事”に危機感

 宮崎県がこんな大変な状況なのに、いまだに“対岸の火事”状態の日本に危機感を感じています。現地で懸命に作業している方々の苦労を思うと、自分がいかにのんきだったか胸が痛みます。「初動が遅れた」と県に責任を押し付けるような論調もあり、憤りを通り越してあきれています。遠方からできることは限られていますが、募金や周囲への告知など、宮崎県の負担を少しでも軽くするような支援をしていければと思います=北海道苫小牧市、会社員(23)


政府しっかりと対応を

 毎日ニュースを見るたびに、胸が痛み切ないです。たくさんの家畜が殺処分され、被害に遭われた農家の方々の気持ちを思うと、本当にやり切れません。一日も早い終息を願っております。これは人災です。政府には、しっかりとした対応を望みます。私もできる限りの協力をさせていただきます。宮崎県民の皆さん、頑張ってください=北海道函館市、契約社員小守まどかさん(36)


今できること考えて

 何の罪もない動物が死んでいき、幸せだった人々が明日の生活に不安を覚える。私たちにできることは口蹄疫と向き合うこと。この出来事を忘れず、動物や農家の方々に感謝することを忘れてはいけないと思います。農家がいるから、おいしいものが食べられる。私たちの生活はたくさんの人のおかげで成り立っています。まずは向き合うこと。そして今できることを考えましょう=宮崎市清武町、学生(20)

口蹄疫:絆メッセージ
↑【ネガティブ】にもなりたくなる今の状況ですが、農家の方々を元気つける立場の僕達が下を向いていては【児湯】は元気になりません。盛り上げていきたいですねっ!!!!




Posted by TFC  at 14:11 │Comments(0)

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口蹄疫:絆メッセージ
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