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2010年08月25日

口蹄疫:ありがとうの想い

もうすぐ【終息宣言】が発表されます。27日・・・長い日々が続きました・・・しかもこれが終わりではありません。

商工業への影響、農家の方々の生活への影響、農産物への風評被害など、まだまだ影響がいつまで続くかは未知なところがあります。

そんな中、先日、僕の元に一通のメールが届きました。
それは児湯地区のある畜産農家の方からでした。
もちろん初めていただく方からのメールでしたので、最初は驚きましたが、メールの内容を読んで、涙が出ました。
そして、このメールを僕に送って下さったことに感謝しました。

以下、児湯地区畜産農家の方からのメール

『初めてメールします。私は児湯地区で旦那の親の代から畜産業をやっているものです。みやchanブログはいつも楽しみに見ています。たくさんの皆さんが口蹄疫のことを書いてくれていて、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。皆さんが揃って私達農家のことを心配してくださって、ブログを読む度にたくさんの想いに何度涙を流し、勇気付けられたか分かりません。本当にありがとうございます。
私の所の豚達も処分されました。本当に自分のお腹を痛めて産んだ子と同じくらいの愛情を注ぎ、もしかすると自分の子どもよりも豚達の一緒にいる時間の方が長い日もあったくらい、居て当然の存在、家族同然でした。

その家族同然の豚達が処分されることが決まり、今までもたくさん手伝いをしてくれていた子ども達が、何も言わずに豚舎に行き、子ども達3人で掃除をしたり、豚と話しをしたり、今までと何変わらない光景がそこには広がっていました。

でも、竹ぼうきを使って掃除をしていた次男坊の顔をふと見ると、目にいっぱいの涙を浮かべていました。何度も何度もその涙を袖で拭き、声は出さずに静かに涙を流していました。人一倍負けん気が強く、今までケンカしても、どんな痛いことがあっても泣かなかった子が見せた初めての涙でした。私はその子をそっと抱きしめて一緒に泣きました。
それを見ていた他の二人も駆け寄って来ました。目には大粒の涙がたまっていました。
この子達なりに、豚さん達が処分されることが分かっていて、居ても立ってもいられなくなったんでしょう。

私達は今まで自分達だけで豚を育ててきたと思っていました。
でも、今回TFCさんやその他の皆さんのブログなどを拝見していて、こんなにも想ってくださっている方々がいるんだと初めてたくさんの方々に支えて頂いていたんだと感じました。今までの自分が情けなく思いました。

特にTFCさんのブログには本当に私達農家のことを思って下さっている気持ちが随所に感じられ、時には涙を流しながら読ませていただいたのを覚えています。本当にありがとうございます。
私達農家は不器用です。人へ感謝の思いを伝えたいけどどのようにして伝えたらいいかも分かりません。
よろしかったらこのメールを公表していただいて結構ですので、少しでも皆さんに感謝の思いをお伝えできたらと思います。
よろしくお願いいたします。』




本当にありがたい限りです。このようなメールを頂けて。
今でも完全に精神的にふっきれたわけは絶対無いと思いますが、前向きに進んでいこうと思う気持ちを感じ、こちらがまた元気をいただきました。こちらこそありがとうございます。




Posted by TFC  at 22:46 │Comments(0)

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