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2010年05月27日

生徒達の涙

昨日の宮崎日日新聞の社会面に、一生懸命牛の毛づくろいをする高鍋農業高校の生徒さんの姿が載っていました。見ているだけで涙が出てきそうな写真です。この生徒達は今どんな心境でいるのでしょうか?生徒達の心のケアが必要になると思います。

以下、宮崎日日新聞26日朝刊一部転載

『牛達とずっと一緒にいた』高鍋農業高校で飼育する乳用牛が口蹄疫に感染した疑いが25日、飼育する豚や牛、334頭が殺処分された。県畜産共進会のグランドチャンピオン牛なども含まれ、処分を聞いた生徒らは涙を流したという。全寮制で、学校生活は豚や牛と共にあった。ショックは計り知れない。

『それでも畜産を再建していくのは君達だ』願いを託し、学校は将来の担い手を支えていく。

同校の『舞鶴牧場』で朝の搾乳時に牛の異常が見つかったのは23日午前。24日に感染が確認された。
発生牧場から半径10キロ圏内のためワクチン接種、その後処分される予定だったが、直ちに殺処分されることとなった。

生徒に感染疑いと処分が伝えられたのは24日。『尊い命を奪うのだから無駄にはしてはいけない。早く終息させ、舞鶴牧場を元に戻そう』と岩下校長が涙ながらに語りかけると、生徒らは分娩の立ち会いから一緒に過ごした牛や豚を思い、涙を流したという。


まだまだ若い高校生が、こんな形で自分達が育てた牛や豚を処分されるのは、生徒達のメンタル面が非常に気がかりです。僕も出勤時に寮から下りてきて、学校へ通学する農高生の姿を毎日見ていたので、他人事ではなく、新聞でも臨床心理士が2名配置と書いてありましたが、本当に心のケアを進めていただきたいと思います。この出来事が生徒達に与える影響を大きいと思います。しかし、そんな中『将来は絶対畜産の仕事がしたい』と語った学生の想い・・・なんて強い決意なんだろうと思いました。

皆でサポートしてあげたいですね!!





Posted by TFC  at 17:34 │Comments(2)

COMMENT
はじめまして。私は畜産農家で育った者です。実家は搬出制限区域内に入り、現在牛達は国の対策に委ねられようとしています。

いつもブログで口蹄疫について様々な事を記事にして頂き本当にありがとうございます。募金等のご協力にも心から感謝致します。

沢山の皆さまからの温かい善意に励まされ、支えられて、今日を何とか乗り切っていらっしゃる農家の方も少なくないと思います。

口蹄疫によって沢山の尊い命が犠牲となりゆく今ですが、長い時間をかけて日本一の宮崎牛を作り上げた、畜産農家の方々の経験と技術は決して無くなる事はありません。
高鍋農業高校の皆さんをはじめ若い後継者の皆さん、先輩方と共にいつの日にかまた宮崎牛を日本一に…宮崎牛は、宮崎の畜産は不滅だと言える日が来ます事を願っています。
Posted by えり at 2010年05月27日 20:46
えり様

コメントありがとうございます!
そのように言っていただいてすごく気持ちが楽になりました。
当事者ではない僕がいろいろと書くことで実際に被害に合われた方々が不快な思いはしないか、また僕の言葉によって余計に傷つけてはいないか、いつも判断に迷いながら書いています。
こんな些細なブログですが今は少しでも被害に合われてる皆さんの気持ちが安らぎますようにと願いながら書いています。

本当に皆さんの温かい思いに感謝すると同時に僕も自分自身が今出来ることをもう一度見直してみます。温かいコメントありがとうございます!
Posted by TFC at 2010年05月27日 22:36
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    コメント(2)